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列車2等エアコン寝台同じインドの人気都市をめぐる旅行でも、観光の付いているツアーより、現地ではフリータイムで自分の好きなように楽しみたいという人もいるだろう。かといって、インドではホテルへ行くのも都市間を移動するにも苦労する。特に長距離列車や飛行機は常に混んでいるので、ガイドがいないと席を取るのも実際に切符を買うのも非常に大変。
インド旅行のガイドは基本的に日本語のスルーガイドで、同じガイドが全行程一緒にまわる。フリータイムのコースでも、空港・駅~ホテル間の送迎だけでなく都市間の移動も一緒にまわってくれる。夜行列車に乗るときや列車が遅れて到着が夜中になってしまった場合なども、ガイドの送迎があれば安心だ。盗難などの治安面でも安心だし、大きな荷物を持ってタクシーの客引きとの交渉も必要ない。なかなかバックパッカーのような自由旅行でインドへ来ようと思っても敷居の高い国ではあるが、いちばん大変な移動はガイド付きでホテルの手配が必要なく町歩きや観光はフリーでという旅行なら参加しやすいだろう。お手軽な価格で、自由に安心で快適で気ままなインド旅行を楽しみたい人にはぴったり。
デリー ジャーマ・マスジット
デリー クトゥブミナーレデリー
インドの首都であり、政治・経済の中心地である大都会デリー。旅行者にとってはインド旅行の玄関口になる町だ。昔からある町で歴史的建造物が多く残るオールドデリーと、イギリス統治下に新しい首都として建設されたニューデリーに分けられる。ニューデリーには高層ビルが並ぶオフィス街もあり、イメージしていたインドとは違う発展ぶりかもしれないが、デリーの街のあちこちに古い遺跡が残っている。現在進行形でインドの歴史が動いている町なのだ。
ムガール帝国時代の都だったオールドデリーには、ムガール帝国の遺跡が多い。ムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンの建てたレッド・フォート(ラール・キラー)は、当時の権力を感じさせる堂々とした赤い城。旧市街にそびえる巨大なモスク、ジャマー・マスジットもシャー・ジャハーンが建てたイスラムのシンボル的存在。ムガール帝国第2代皇帝フマユーンの廟は、タージ・マハールよりは小さいがインド・イスラム建築の傑作といわれている世界遺産だ。そして、デリー観光で外せないのが、デリー南の郊外にある世界遺産のクトゥブ・ミナール。ヒンズー教寺院を破壊して建てられた高い塔が目立つイスラムモスクで、ヒンズーとイスラム両方の建築様式が見られる。その他の見どころは、第1次世界大戦で戦死したインド平氏の慰霊碑として建てられたインド門や、インド独立の父といわれ非暴力・不服従運動で有名なガンジーのお墓ラージガート。ラージガートは暗殺されたガンジーが仮装された場所で、ヤムナー川に面した広い墓地公園になっている。
ガンジス河の夜明けベナレス(ガンジス川)
ヒンズー教最大の聖地ベナレス。この町はガンジス川とともにある。ヒンズー教の教えによると、ガンジス川の聖なる水で沐浴すると、すべての罪は浄められ、ここで死に遺灰がガンジス川に流されれば、輪廻からの解脱を得るという。これはヒンズー教徒にとって最高の幸福。年間100万人を越える巡礼者がベナレスを訪れ、中にはベナレスで死ぬことを目的にしている人さえいる。夜明けからガンジス川で木浴す人々の姿はとても神聖で、大きなガンジス川に抱かれた人生の流れを感じるだろう。
ベナレスの旧市街は細い路地が入り組んでいて迷路のよう。自転車タクシーのリキシャや物売りの客引きがひっきりなしに寄ってくる中を歩いているうちのどこかのガート(沐浴場)に出てしまうだろう。一日中沐浴をする人が見られるが、昼間のガートは神聖さより生活感があふれていておもしろい。やはり日の出の沐浴は特別なのでぜひ早起きして見にいこう。ガンジス川をボートに乗ってガートをいくつかめぐりながら沐浴風景を眺めることができる。
そして火葬場のガートも強烈な印象を受けるだろう。布に巻かれた死者が次々と運び込まれ燃やされガンジス川に流されていく様子は実際に見た人にしか分からない。すべてのものを飲み込んですべてのものを流すガンジス川は、川そのものが生命力と死に満ちている。
アグラ アグラ城
ファティプールシクリアグラ
アグラは、タージ・マハールの町として世界中から観光客を集める町。古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」にも登場するアグラは長い歴史を持ち、16世紀にムガール帝国の首都として繁栄し、タージ・マハール、アグラ城、ファティプールシクリの3つの世界遺産などアグラに残る壮大な建物はすべてこの時代に築かれたもの。
世界でも有数の美しい建物として知られるタージ・マハールはインド旅行のハイライトといえる見どころ。ムガール帝国5代皇帝のシャー・ジャハンが寵姫のために建てた白亜の霊廟は、完璧なシンメトリーで鮮やかな宝石で飾られている。22年の歳月をかけて建設されたインド=イスラム文化を代表する建築だ。
タージ・マハールの対岸に建つアグラ城はムガール帝国3代皇帝のアクバルが建てた当時の権力を栄華を象徴する城塞。タージ・マハールを建てたシャー・ジャハンが幽閉され毎日タージ・マハールを眺めながら涙していたという塔もアグラ城内にある。
アグラ郊外にあるファティプールシクリは、3代皇帝アクバルがアグラから遷都した都城。水不足からわずか14年間しか使用されなかったという美しい城が残っている。
派手な見どころに対して、アグラの町はのんびりとした田舎町。デリーと比べるとかなりひなびた雰囲気がするだろう。世界的観光地のため、なかにはツーリスト狙いの押し売りや置き引き・スリなどもいるので気をつけよう。
ジャイプール 風の宮殿ジャイプール
「ピンクシティ」と呼ばれるジャイプールは、ラジャスタン州の州都。城壁に囲まれた旧市街の街並みが、赤茶けたピンク色の建物で統一されている美しい町だ。都市計画に基づいた旧市街は碁盤の目状に道路が走り、宮殿や門など古い建物が残っている。ジャイプールは砂漠の入り口の乾燥地帯にあるが、町は活気がありピンクシティの名にふさわしく華やかな雰囲気だ。
ジャイプールの見どころは、今もマハラジャが暮らしているシティ・パレス、ジャイプールのシンボルで繊細な彫刻がすばらしい風の宮殿、大規模な天文台など。
また、ジャイプール郊外の小高い丘の上にあるアンベール城は、イスラム建築の影響を強く受けているがラジャスタン独特の様式で、幾何学模様の装飾が見事。丘のふもとからゾウに乗って城まで行くこともできる。
カルカッタ カーリー寺院周辺コルカタ(カルカッタ)
インドきっての混沌ぶりを見せる大都会コルカタ(カルカッタ)は、ベンガル民族の文化圏でインドの思想と文化の中心地。もっともインドらしいインドが見られるといってもいいかもしれない。生活臭のあふれる街並みは、さまざまな人種とカーストの人々、動物、車などの喧噪であふれかえって熱気が渦巻いている。イギリスの東インド会社の拠点が置かれたことで発展したコルカタ(カルカッタ)の町は、殖民地インドの首都として栄え現在も産業都市であり、政治や文化的活動も盛んな都市だ。見どころは、コルから(カルカッタ)の守り神であるヒンズー教のカーリー女神を祀った聖地であるカーリー寺院、インドでもっとも古く充実した展示を誇るインド博物館、生前マザー・テレサが活動拠点としていたマザーハウスなど。マザーハウスではボランティアに参加することもできる。しかし、コルカタ(カルカッタ)の本当の見どころは下町の雑踏なのかもしれない。辟易してしまう人も多いが、町が生み出すエネルギーを体感してみよう。