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サルナート ダメーク・ストゥーパ今でこそインドはヒンズー教の国で、仏教徒はイスラムやキリスト教徒よりも数の少ない少数派だ。しかし、仏教の創始者であるブッダはインドの地に生まれ悟りを開き布教の旅をつづけ荼毘に付した。インドは仏教発祥の地であり、ブッダゆかりの聖地がいくつも残されている。これらの遺跡をめぐる仏教のルーツをたどる旅もおもしろい。
ブッダの生涯に関わり、仏教における重要な遺跡は8ヶ所あり8大聖地と呼ばれるが、なかでも生誕・成道(悟り)・初転法輪(最初の説法)・入滅の4つの地がとりわけ重要で有名。8大聖地は、ブッダ生誕の地ルンビニー、成道(悟り)の地ブッダガヤ、初転法輪(最初の説法)の地サールナート、修行に入った地ラージギール、祇園精舎と舎衛城の地サヘート・マヘート、昇天し降臨した地サーンカーシャ、最後の旅の地ヴァイシャリ、入滅の地クシナガル。
ブッダの時代の後、仏教はインド全土に広がり、日本へもシルクロードを通って中国・朝鮮半島を経て伝わった。13世紀にイスラム教の侵略によりインドの仏教はほぼ滅亡してしまったが、カースト制がないなどの理由からヒンズー教からの改宗者が増えインドの仏教とは増加傾向にある。遺跡観光という点ではあまり残っていない部分も多いが、ブッダの物語を知っていればおもしろい。興味のある人には、ブッダの生涯をたどりながら聖地をめぐる旅は感慨深いものがあるはずだ。
ブッダガヤの子供たちインド8大仏教遺跡
仏教の創始者ブッダの人生に関わる遺跡である、8つの聖地のなかで、とくに重要とされるのが、ブッダ生誕の地ルンビニー、成道(悟り)の地ブッダガヤ、初転法輪(最初の説法)の地サールナート、入滅の地クシナガルの4つの地。
ルンビニーは現在ネパール領。この地で今から2500年ほど昔に後にブッダとなる釈迦族の王子シッダールタが生まれた。古代インドで仏教に帰依したアショカ王や中国の玄奘三蔵なども巡礼した記録が残っている。聖堂や寺院の並ぶ広々とした聖園になっていて、ブッダの生誕地として世界遺産になっている。
29歳の時に出家したシッダールタは山で厳しい修行を積んだが悟りを開けず山を下りブッダガヤにたどり着いた。このとき35歳になっていたシッダールタはブッダガヤの菩提樹の下で瞑想に入り、ついに悟りを開いた。このときより目覚めたものを意味するブッダと呼ばれるようになった。ブッダガヤにはブッダが悟りを開いた菩提樹の末裔が残り、世界遺産のマハーボディ寺院(大菩提寺)が建っている。
そしてブッダは伝道の旅に出た。向かったのはバラナシに近いサールナート。ここで最初の説法をした。そしてその教えは仏教となり、世界へ広まっていくことになる。初転法輪の地サールナートは、緑に囲まれたストゥーパ(仏塔)や寺院の残る遺跡になっている。
初転法輪から45年間、布教伝道の旅をつづけたブッダは、故郷を目指して最後の旅に出た。旅の途上で病気になったブッダはクシナーガルで倒れた。沙羅双樹の下に横たわった80歳のブッダはここで入滅しし荼毘に付された。クシナーガルにはブッダ入滅の地を記念する涅槃堂があり、巨大な金色の涅槃仏がある。