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ブッダが歩いた道☆仏教遺跡をめぐるインド旅行

ブッダガヤにて祈る巡礼者たち
祈り続ける巡礼者たち(ブッダガヤ)

今でこそインドはヒンズー教の国で、仏教徒はイスラム教徒やキリスト教徒よりも数の少ない少数派だ。しかし、仏教の創始者であるブッダはインドの地に生まれ悟りを開き布教の旅をつづけ荼毘に付した。インドは仏教発祥の地であり、ブッダゆかりの聖地がいくつも残されている。これらの遺跡をめぐる仏教のルーツをたどる旅もおもしろい。
ブッダの生涯に関わり、仏教における重要な遺跡は8ヶ所あり8大聖地と呼ばれるが、なかでも生誕・成道(悟り)・初転法輪(最初の説法)・入滅の4つの地がとりわけ重要で有名。8大聖地は、ブッダ生誕の地ルンビニー、成道(悟り)の地ブッダガヤ、初転法輪(最初の説法)の地サールナート、修行に入った地ラージギール、祇園精舎と舎衛城の地サヘート・マヘート、昇天し降臨した地サーンカーシャ、最後の旅の地ヴァイシャリ、入滅の地クシナガル。
ブッダの時代の後、仏教はインド全土に広がり、日本へもシルクロードを通って中国・朝鮮半島を経て伝わった。13世紀にイスラム教の侵略によりインドの仏教はほぼ滅亡してしまったが、カースト制がないなどの理由からヒンズー教からの改宗者が増えインドの仏教は現在、増加傾向にあるらしい。遺跡観光という点ではあまり残っていない部分も多いが、ブッダの物語を知っていればおもしろい。興味のある人には、ブッダの生涯を辿る聖地を巡る旅は感慨深いものになるはずだ。

ブッダの歩いた道を辿るインド8大仏教遺跡の旅

☆ルンビニー<生誕>

現在ネパール領。インド側のネパールとの国境の町・スナウリから30kmの距離にある。この地で今から2500年ほど前に、後にブッダとなる釈迦族の王子シッダールタが生まれた。古代インドで仏教に帰依したアショカ王や中国の玄奘三蔵なども巡礼した記録が残っている。聖堂や寺院の並ぶ広々とした聖園になっていて、ブッダの生誕地として世界遺産となっている。

☆ブッダガヤ<成道(悟り)>

マハボディ寺院 マハボディ寺院<大菩提寺>(ブッダガヤ)

ガヤから南へ13km。ヒンドゥー教の聖地でもあり、仏教では最高の聖地とされている。29歳の時に出家したシッダールタは山で厳しい修行を積んだが悟りを開けず山を下りブッダガヤにたどり着いた。このとき35歳になっていたシッダールタはブッダガヤの菩提樹の下で瞑想に入り、ついに悟りを開いた。この時より"目覚めた者"を意味するブッダと呼ばれるようになった。ブッダガヤにはブッダが悟りを開いたという菩提樹の末裔が残り、世界遺産のマハーボディ寺院(大菩提寺)が建っている。

☆サールナート<初転法輪(最初の説法)>

ムールガンダ・クティ寺院 ムールガンダ・クティ寺院(サルナート)

ベナレスから北へ約10km。悟りを開いたブッダはサールナートから伝道の旅に出た。向かったのはベナレスに近いサールナート。ここで最初の説法をし、その教えは仏教となり世界へ広まっていくことになる。初転法輪の地サールナートは、緑に囲まれたストゥーパ(仏塔)や寺院の残る遺跡になっている。
☆クシナガル<入滅(死)>
ゴーラクプルから東に約60kmの現在カシアーと呼ばれる小さな町の郊外にある。初転法輪から45年間布教伝道の旅を続けたブッダは、故郷を目指して最後の旅に出た。旅の途上で病気になったブッダはクシナガルで倒れた。沙羅双樹の下に横たわった80歳のブッダはここで入滅し荼毘に付された。クシナガルにはブッダ入滅の地を記念する涅槃堂があり、巨大な金色の涅槃仏がある。
ここまで『4大仏跡の地』『仏教4大聖地』などと呼ばれている。

☆ラージギール<布教(修行)>

竹林精舎跡の沐浴池 竹林精舎跡の沐浴池(ラージギール)

ブッダガヤから東へ約80km。当時、北インドには16の大国があったと伝えられている。その一つのマガダ王国の都だった。ブッダ時代に最も勢力を拡大し仏教を保護。ブッダは成道前にここで修行しヨガ行法の真髄を極めた。また、成道後は布教活動の中心地となり、仏教最初の寺院建築である竹林精舎(ヴェーヌヴァナ・ビハーラ)跡がある。 第1回仏典結集の地としても有名。
☆サヘート・マヘート(シュラーヴァスティ)<奇跡>
ゴーラクプルから約150kmの距離の現在シュラーヴァスティと呼ばれる小さな町にある。ラージギール同様布教活動の拠点となった。サヘートに祇園精舎、そしてマヘートに、マガタ王国同様北インド16の大国のひとつ、コーサラ国の都であった舎衛城(しゃえいじょう)があった。阿弥陀経を始め多くの説法を行った場所として有名。ブッダは祇園精舎の香室ガンダ・クティより昇天し、天上界で3ヶ月間の説法教化を行った奇跡の場所としても伝えられている。この地に由来する京都の祇園祭は日本三大祭のひとつ。

☆サーンカーシャ<昇天と降臨>

アグラから東へ約160km。ブッダが生まれて1週間後に昇天したブッダの母マーヤーのために、祇園精舎の香室ガンダ・クティより天上界に上り、3ヶ月間にわたり母マーヤーと天人達に説法した後、再び降臨したとされる場所。

☆ヴァイシャリ<最後の旅>

世界平和塔 世界平和塔(ヴァイシャリ)

パトナから北へ約80km。北インドの16の大国の一つ、ヴァッジ王国の都。釈迦族の太子時代を過ごしたカピラヴァストゥ城を旅立った後、最初にこの地で修行を行った場所でもある。欲望超越を求道した地とされている。成道後もしばしば訪れ「宝経」「維摩経」を説いた。ブッダが80才の時の雨安居〔うあんご〕(集団で一緒に修行すること)を行った地で、これがブッダの最後の旅となった。ジャイナ教の開祖マハーヴィーラの出生地でもある。

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